第171章アマリー

そのあとの数週間は、目まぐるしい速さで霞のように過ぎ去り、明日は独立記念日だ。わたしはずっと神経を尖らせていた。フランチェスカの襲撃が、いつ起きてもおかしくないと身構えて。けれど何もない。何も起こらない。はぐれ者の襲撃もない。仲間がこれ以上消えることもない。メダリオンのおかげで、わたしは穏やかに眠れる。それが妙で、かえって落ち着かない。何かが起こるのを、ずっと待ってしまっている。

「大丈夫かい、スウガ?」明日のために果物を切りながら、ミシェルが声をかけてくる。

「平気よ」少しきつく言い返してしまう。わたしは深く息を吸い、ケーキに流しかけるゼリー液を混ぜることに意識を戻した。

「平気じゃな...

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