第179章アマリー

視界が晴れると、そこはまた、悪夢の場所だった。ふくろうみたいにぱちぱちと瞬きをしながら、部屋の中を見回す。フランチェスカが玉座に腰かけている。立ち上がった彼女は、見下ろすようにして私に嘲笑を向けた。

「やっとね」フランチェスカはそう言うと、ベレンのほうへ歩み寄った。そして異国の言葉で呪文めいた詠唱を始める。

何を言っているのかはさっぱりだ。だが魔力が私の全身を撫でていくのがわかる。その力に押し流され、ベレンは私の姿へと引き戻されてしまった。魔女から逃れようともがくが、傷が邪魔をして、ろくに動けない。

「近寄るんじゃない」私は唸った。

「あなたが抵抗しなければ、何も感じないようにしてあげ...

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