第44章カリックス

夕食は良かった。家族そろって夕食を囲めるのは、やはりいいものだ。ローズは満足げにアマリーの膝の上にちょこんと座り、そのままごはんを食べていた。食べ終えると今度は俺の膝へ移り、ローズは主に独り言のように、そして耳を傾けてくれる相手なら誰にでも話しかけていた。

パパ――ローズは俺をそう呼んだ。胸がふわりと浮く。口に出して認めはしないが、ローズがもうマルクスのことを「パパ」と呼んでいたのは、少し痛かった。俺に懐くのは、もう少し時間がかかると思っていたのだ。今日の、あの散々だったアイスクリームの“デート”のあとなら、なおさら数日は距離を置かれると確信していた。

俺が多くの人間に冷淡で無関心に映るこ...

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