第57章カリックス

双子の兄弟みたいに、挨拶しながら群れの連中に溶け込めるような気楽な笑顔は、俺にはない。それでも今は、アマのことを考えているせいか、普段より表情がやわらいでいる。もう少ししたら、彼女を俺たちのルナとして紹介するのだ。ヴィッキーが支度を整えてくれている。登場するアマは、きっと息をのむほど綺麗だろう。松葉杖が必要だから、サムが付き添って歩くはずだ。

やっぱり明日にすればよかったのかもしれない。そうすればアマは松葉杖なしで、自分の足で歩けた。今にもマークに念話で「明日に延期しよう」と送ろうとした、そのときモリーが近づいてきた。

「何かお手伝いできること、ありますか?」甘い声で尋ねてくる。少し前に着...

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