第94章アマリー

ポーチのブランコは、本当に読書にうってつけの場所だ。ローズと一緒に腰を下ろし、足先でそっと揺らす。彼女は私の脇へくるりと丸まり、私が本を読むあいだ、ぴたりと寄り添っている。彼女が眠りに落ちるまでは声に出して読んでいた。私は彼女を見下ろして微笑み、顔にかかった巻き毛を指で払ってやる。ローズはくしゃりと鼻をしかめたが、すぐにまた眠りへ戻った。もう一度微笑んでから、私は本へ視線を戻す。

ページをめくった瞬間、ふっと何かの匂いが鼻をかすめた。

ベレンが即座に身を起こし、唸り声を上げる。『ならず者!』と彼女が私に叫ぶ。

私は本を取り落とした。どこから匂いがしているのかは分からないが、近い。『くそっ...

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