第4章

 悲鳴が空気を切り裂いた、その刹那のことだった。木の扉が蝶番ごと蹴り飛ばされる。

 サイラスが部屋へ駆け込んできた。鋭い視線が室内をひと撫でするや否や、息が詰まるほどのアルファの圧が私に叩きつけられる。骨が折れそうなほど重い。

「エララ!」

 彼は飛び込むように近づき、片膝をついた。狼毒草で焼けただれた脚を抱えられ、エララは予想どおり彼の胸へ縮こまり、みじめったらしく泣きじゃくる。

「サイラス……私はただ、アリアに許しを請いに来ただけ……」

 彼女は嗚咽の合間にそう絞り出し、完璧な顔を涙で濡らした。

「でも……でもあの人が……純血の子を産めた私が妬ましいから、狼毒草で子どもを産め...

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