第4章
悲鳴が空気を切り裂いた、その刹那のことだった。木の扉が蝶番ごと蹴り飛ばされる。
サイラスが部屋へ駆け込んできた。鋭い視線が室内をひと撫でするや否や、息が詰まるほどのアルファの圧が私に叩きつけられる。骨が折れそうなほど重い。
「エララ!」
彼は飛び込むように近づき、片膝をついた。狼毒草で焼けただれた脚を抱えられ、エララは予想どおり彼の胸へ縮こまり、みじめったらしく泣きじゃくる。
「サイラス……私はただ、アリアに許しを請いに来ただけ……」
彼女は嗚咽の合間にそう絞り出し、完璧な顔を涙で濡らした。
「でも……でもあの人が……純血の子を産めた私が妬ましいから、狼毒草で子どもを産め...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
縮小
拡大
