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リナ視点

太陽が地平線へと沈みゆき、湖面を鮮やかな黄金とオレンジ色に染め上げる中、背後からレオの腕が私を強く抱きしめた。私たちは波打ち際に立っていて、私の頭の上に彼が優しく顎を乗せているのがわかる。空気が冷え込んできて羽織った薄手のジャケット越しに、彼の温もりがじんわりと染み込んでくる。

「最高だわ」私は彼のがっしりとした胸に背中を預け、水面で踊る色彩を眺めながら呟いた。「本当に、完璧」

午後の時間は、まるで恋愛映画のワンシーンのようだった。レオはどうやって運んできたのか、ポータブルバーベキューセットで見事な料理を振る舞ってくれたし、私が彼に正しい写真の撮り方を教えようとして、二...

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