チャプター 67

レオ視点

夕日が木々の天蓋から差し込む中、俺たちはパックハウスへと帰路についていた。エイミーの楽しげなおしゃべりが、俺たちの間の空気を満たしている。俺はつい、リナの様子を横目で窺ってしまった。エイミーが現れてから、彼女の立ち振る舞いが変わったことに気づいていたのだ。テレポート能力が露見したことへの最初の恐怖と羞恥心は溶けてなくなり、心からの興奮に取って代わられていた。

エイミーが、リナは戦士として完璧だと興奮気味に断言したとき――どんな戦いでも敵味方問わず倒れた戦士から能力を吸収できるのだと説明したとき、リナの表情に何かが変わるのを俺は見た。ほんの数分前まで用心深く、自信なさげだった彼女の...

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