第4章

 セラフィナは扉の外に立ち、七、八人ほどの群れの仲間を背にしていた。その視線は、私の腰にきつく回されたカエルの手に釘づけになり、耳をつんざくような金切り声を上げた。

「エリアス! いったい何をしているの!?」

 見物人たちの視線が刃物みたいに私の肌を切り裂き、そこへ悪意に膨れ上がったささやきが波のように押し寄せる。

「だってあの二人、義姉弟の関係でしょう?」

「アルファの骨もまだ冷えきってないっていうのに、未亡人のルナが朝っぱらから兄弟に媚びるの?」

 カエルは感電したみたいにぱっと手を離した。大股二歩でセラフィナのところへ詰め寄り、わざとらしい狼狽を顔に貼りつける。

「セラフィ...

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