第149話

リリス視点

双子のことがどうしても信用できないという疑念が、頭から離れなかった。あの独りよがりで自信過剰な態度は、これまでの何よりも私の神経を逆なでする。

一体全体、どうしてこんな野蛮な遊びを見に行くなんて約束しちゃったんだろう? 昼寝でもしてたほうがマシだった。いや、髪をとかすとか、フロスで歯を掃除するとか、そのほうがよっぽど有意義な時間の使い方だ。でも、この拷問に耐えなきゃいけないなら、一人で受けるつもりはさらさらない。

『コン、コン、コン』

私は重いため息をつき、ペットボトルの残りを飲み干すと、覚悟を決めた。この課題のために必要以上の努力をするつもりなんてこれっぽっちもない。双子...

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