第161話

リリス視点

登録外の番号: やあ、ケイデンだ。まだ俺の番号を持ってるか分からなかったけど、ただ君が恋しいって言いたくて。昨夜は本当にありがとう――誓ってもいいけど、まだ腕の中に君の感触が残ってるよ。:)

メッセージを見て呆れてやりたかったけれど、心臓が裏切り、高鳴ってしまった。これ以上、甘い男になれるわけ? ちくしょう……さらに悪いことに、昨夜私が着ていたシャツ――今や彼の香りがたっぷりと染み込んだそれ――が、枕の上に広げられているのだ。自分の部屋に駆け込んで、そのシャツに顔を埋めたいという衝動を抑えるのに、指先が震えた。

瞳を閉じると、まだ彼を感じることができた――私に身を...

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