第167話

リリス視点

パーティーが始まって二時間、私はほろ酔いどころか、かなり回ってきていた。ブライアの体を使ったボディ・ショットに、ケイデンとの一気飲み対決——彼にはあっさり負けたけど——が効いているのだ。とはいえ、完全に泥酔するつもりはない。そろそろブレーキをかけなきゃまずい時間だった。

私は部屋を見回し、ターゲットとなる「生贄」を探していた。私の最も淫らなファンタジーを告白する相手だ。ただ一つ問題があった。まだそのファンタジー自体を決めていないのだ。やってみたい過激なアイデアなんて、もう全部実行済みだし。未知の世界に飛び込むのが大学生活の醍醐味でしょ? 「もしも」なんて空想に浸ってても意味がな...

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