第180話

リリス視点

昨夜の激しく情熱的な振る舞いを見ていたから、ケイレブがベッドでどんなふうになるか、ある程度の予想はついていた。

けれど、実際は全く違っていた。私たちが初めてだから優しくしてくれているのか、それとも今夜「マーキング」をするからなのか。ここにいる誰もが、うぶな処女なんかじゃないことは百も承知だというのに。

いずれにせよ、彼は態度で示してくれていた。

一言も発することなく、自身の多くをさらけ出している。彼らしくはないけれど、私の体は素直にそれに応えていた。その愛撫がいかに優しかろうと、主導権が彼にあることは明白だった。彼がペースを作り、私の体を思うままに動かしている。そして、そこ...

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