第204話

ローガン視点

過去の追憶に浸って罪悪感に苛まれたあと、俺は一刻も早く家に帰ってリアムと話したくてたまらなかった。この群れを効果的に率いていくなら、俺たちの足並みが揃っていなければならない。最近俺が彼を避けていたせいで、彼は傷ついていた。双子として、俺たちは常に一心同体だったのだ。今さらそれを変えるわけにはいかない。俺は弟を心から愛している。

「俺も随分と感傷的になったもんだ」俺は独りごちた。

パックハウスに車を寄せると、正面にリアムのトラックが停まっているのが見え、安堵感が押し寄せた。彼は今日、クリスタル・ムーンで群れ同士の同盟を最終決定していたはずで、まだ戻っていない可能性もあったから...

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