第216話

ダリア視点

毛布のような温もりに包まれていた――いや、実際には毛布よりもずっと熱い。全身を心地よい震えが駆け巡る。意識がゆっくりと覚醒し、この状況を、現実に起きていることを理解し始めた。双子だ。私は彼らに挟まれていたのだ。体の下にある硬くも不思議と快適な感触はローガンで、背中から伝わる柔らかく安定した体温はリアムのものだ。私に掛けられた毛布と同じくらい、いやそれ以上に確かな熱を放っている。二人の馴染み深い香りが混じり合い、私をこの瞬間に強く繋ぎ止めていた。

待って――どういうこと? 最後に脳裏をよぎった記憶は、彼らを拒絶したことだったはず。それなのに、どうして今、二人の間でシーツに絡まって...

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