第223話

ダリア視点

目が覚めたとき、巨大な寝室の窓からはまだ月明かりが差し込んでいた。私は枕元の時計に顔を向けた。午前四時四十六分。眉間にしわが寄る。なぜこんなに早く目が覚めてしまったのだろう? その疑問に答えるかのように、膀胱になじみのある圧迫感が主張し始めた。

さて、ここからが本当の問題だ。私を檻のように閉じ込めている二人の大男を起こさずに、どうやってベッドから抜け出せばいいのか?

夜の間に体勢が変わったに違いない。私はローガンの胸の上に覆いかぶさるように寝ていて、片足は彼の足の間に絡まり、背後からはリアムのずっしりとした重みが私を抑え込み、その腕は私の腰にしっかりと回されていた。身動き一つ...

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