第225話

ローガン視点

俺は、愛しいベイビー・ガールを初めての正式なデートに連れ出すのが待ちきれなかった。出会ってから短い間にあまりにも多くのことがあり、そのすべてが良いことばかりだったわけではない。だからこそ、パックハウスからも、あらゆる責任からも離れて、ただ二人きりで過ごせる今夜という時間を心待ちにしていたのだ。月の女神によって結ばれた「運命の番(つがい)」としてだけでなく、本能の引力を超えて互いを知り合おうとする二人の人間として、俺たちにはこの時間が必要だった。

もちろん、感謝していないわけではない。ダリア・スターリングを俺の人生にもたらしてくれたのは、間違いなくこの「番の絆」のおかげだと確信...

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