第233話

ダリア視点

「すごかった! 最高!」

パックハウスの私道に車が入るのと同時に、私は興奮冷めやらぬまま声を上げた。

「次はもっと長いトレイルに挑戦してみない?」

そう言い足してふと横を見ると、ローガンが不機嫌そうに顔をしかめているのが目に入った。

変なの。オフロードは彼の好みじゃなかったのかもしれない。

「今日は楽しかったか?」

彼はさらりと話題を変えて尋ねてきた。

「もう、最高だった! 湖はすごく綺麗だったし、みんな温かく迎えてくれたし! あなたの友達と一緒に過ごせて本当によかった」私はまくし立てた。「仲間に入れてくれてありがとう」

それは紛れもない本心だった。ビーチに行こうと提案さ...

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