第236話

ローガン視点

リアムと俺は二人とも彼女の唇を奪おうとしたが、ほんの一瞬の差で奴に先を越された。リアムは彼女を自分の方へ向かせて横向きに転がすと、両手でその顔を挟み込み、激しく唇を押し付けた。そのキスに優しさなど微塵もなく、あるのはただ渇望だけだ。彼女はすぐに口を開いて受け入れ、二人のキスは貪り合うようなものへと変わった。

俺は一分ほど身動きもせず、ただ彼女が漏らす艶めかしい声に耳を傾けていた。彼女がどれほど楽しんでいるかを聞くのはたまらないし、彼女が欲情している姿を見るだけで俺も興奮してくる。だが、我慢できたのはそこまでだった。俺も彼女に触れたい。彼女にそんな声を上げさせる理由の一部になり...

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