第237話

ダリア視点

またしても午前四時半、私はぱっちりと目を覚ましていた。二人のアルファに挟まれ、身動きが取れないまま、思考が激しく駆け巡って静まりそうにない。心の奥底で、ブルーが満足げに喉を鳴らしている。彼女はまだ昨夜の歓びの余韻に浸り、今のこの状況をこれ以上ないほど気に入っているようだ。

事態がますます複雑になっていることは分かっているけれど、どうしても後悔する気にはなれなかった。完全に番(つがい)として結ばれたわけでもないのに、二人の男に触れられるだけで体中が熱く燃え上がり、もっと触れてほしいと渇望してしまう。

昨夜の絶頂は、天地がひっくり返るほど強烈だった。また彼らの手が私に触れるのだと...

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