第265話

ダリア視点

帰りの道中ずっと、私はローガンをせっついて、彼の両親についてありとあらゆることを聞き出した。彼らに会うことを想像すると、緊張と興奮が入り混じって胸がざわつく。心のどこかには不安もあった――私はまだ、私たちの「絆」を正式に受け入れたわけではないのだから。特に、我が子の心が傷つきやすい状態にあると察した親というものが、どれほど過保護になり得るか、私は痛いほどよく知っている。それでも、私の伴侶(メイト)たちを育て上げた人々に会えるというときめきは抑えきれなかった。彼らの父親たちが、かつて私の父の親友だったという事実が、私に希望を与えてくれた。その繋がりだけで、彼らが善き人々であると確信...

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