第285話

リアム視点

そっと彼女を仰向けに寝かせると、俺たちはその両側――左右に一人ずつ――体を沈め、彼女が息を整えるのを待った。唇で彼女の肌をなぞり、頬、首筋、そして鎖骨へと、羽のように軽いキスを降らせていく。俺たちの手はリズムを刻むように動き――彼女の腕や腹部を愛撫しながら――余韻に震える彼女の体を、俺たちの方へと繋ぎ止めていた。

だがその時、ローガンの声が俺の頭の中に滑り込み、鋭い刃物のようにその甘い瞬間を切り裂いた。

『彼女は処女だぞ、リアム』彼の声は重く、罪悪感に近い何かが込められていた。

『分かってる』俺は警戒しながら答えた。『何が言いたいんだ?』

『二人同時は無理だ……初めての彼...

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