第286話

ローガン視点

「今すぐ犯して、ローガン。手加減なんて絶対に許さないから」

彼女の声は、怒りと情欲が罪深く混じり合ったものだった――鋭く、息切れし、剥き出しの焦燥に震えている。その声に滲む必死な反抗心。それが俺の中にある、暗く野性的な本能に火をつけた。

彼女は俺を知っていた。自制なんてものが俺の性分じゃないことも。だが、俺は躊躇っていた――彼女のために。リアムが彼女の処女を奪ったばかりで、たとえ「絆」が彼女を我が物にしろと叫んでいても、壊したくはなかったからだ。

それでも……彼女の瞳を覗き込み、そこに野生的な飢えが俺を見返しているのを見た瞬間、わずかな躊躇いさえも純粋な炎へと溶けて消えた...

ログインして続きを読む