第287話

ローガン視点

最高の気怠さの中で目が覚めた。手足が複雑に絡み合っている。

リアは俺の上に覆いかぶさり、その柔らかな身体をぴったりと押し付けていた。脚は俺の腰をまたぎ、顔はまるで俺をお気に入りの枕だと思っているかのように胸元に埋められている。それだけでも完璧なのに、リアムが彼女の背中に覆いかぶさるようにして眠っていた。独占するように腕を彼女の背中に回し、片脚を俺たち二人の上に投げ出している。片時も離したくないとでも言うように。

俺は目を閉じたまま、じっとしていた。この瞬間の魔法をまだ解きたくなかったからだ。彼女の下で俺の胸が上下する。昨夜の出来事が鮮明に蘇り、自然と唇が緩んだ。彼女が本当に...

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