第333話

リアム視点

朝の七時。ローガンと俺は、ここ一時間ずっと落ち着きなく部屋の中を歩き回っていた――もっとも、それ以前にまともな睡眠などとれていないのだが。今日ついに、この苦悶に満ちた二ヶ月間、俺たちの「番(つがい)」がどこに隠れていたのか判明するかもしれないのだ。眠れるはずがなかった。

六時きっかりに、追跡部隊のリーダーであり、群れの中でも随一の隠密能力を持つ戦士カエラムから「マインドリンク」が入った。報告によれば、オベロンがクリスタル・ムーンの領土を出たという。カエラムは密かに尾行を続けており、オベロンが目的地に到着し次第、すぐに連絡すると約束してくれた。唯一の問題は、それにどれくらいの時間...

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