第7章

礼拝堂では蝋燭の火が揺らめいていた。私は祭壇の前に立ち、血のように赤いウェディングドレスが、闇の中で炎のように燃えている。バイパーの手は銃を握りしめながら震え、一方イザベラは十字架に縛り付けられ、その瞳には絶望が満ちていた。

「お父さん、私たちの本当の結婚式の時間よ」私はゆっくりと祭壇へ歩みを進める。真紅のトレーンが石の床を滑っていった。「五年前に、挙げるはずだった結婚式の」

バイパーの銃口が、私とイザベラのあいだで揺れた。「カタレヤ、彼女を放せ。これは俺たちの問題だ」

「いいえ、お父さん」私は冷たく微笑み、袖から銀のナイフを抜き放つと、それをイザベラの喉元に突きつけた。「彼女には...

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