第7章
静まり返ったホールに、あの日書斎で交わされた濱野和久と友人の会話が、余すところなく再生されていた。
古見優希に、自分は汚されたのだと思い込ませた悪夢のような出来事——そのすべてが、彼の手による脚本だったのだ。
「彼女への、ちょっとしたお仕置きのつもりさ」
録音された彼の声は、あまりにも淡々としていた。
濱野夫人は背骨を抜かれたかのようにふらつき、後ずさる。床に跪く息子を見下ろし、震える声で問うた。
「あなたが……あの誘拐を仕組んだの?」
「彼女は乱暴されてなど……」
「あの子は……」
視線が床に散らばる遺灰へと落ちた瞬間、悲鳴がほとばしった。
次の瞬間、彼女は床...
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