第12話

「誠吾に会いたい」

私は、向こうで執拗に媚びを売ってくる男にそう言った。

「えっと……」

彼はかなり困惑した様子だった。

「彼に、私が会いたいと伝えて。彼はあなたを困らせたりしないわ」

私はゆっくりと口を開き、その男にそう言った。彼ならきっと連絡を取れるはずだと分かっていた。

彼と決別して以来、私は彼の連絡先を失い、これ以上深く関わりたくもなかった。

第三者を介して連絡を取るのが、今の私にとっては最善の方法だった。

私の言葉を聞いて、その男はようやく電話を手に取った。

ほどなくして、高級車が迎えに来て、私を連れて行った。

再び誠吾のオフィスに足を踏み入れると、かつてのあれこれの出来事は、まるで...

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