第108章 先輩は記憶喪失で彼女を忘れた

鷹司京介は満足げに口元を歪め、北条千雪の顎を持ち上げた。肉棒で無理やり開かれた唇を見て、体内の熱がまだ膨れ上がっていく。

ただ一つ気に入らないのは、千雪が目をきつく閉じ、眉間に皺を寄せていることだった。

「目を開けろ」

命令口調は硬く、容赦がない。

「自分が何をしてるのか、ちゃんと見ろ」

見せつけてやる。お前がどれほど卑しいかを。

北条千雪はゆっくり瞼を上げた。目の前、息がかかるほど近い位置にあるそれを視界に入れた瞬間、胃の奥がぐらりと反転する。吐き気が込み上げ、喉がひくついた。

――気持ち悪い。

こんなことをしている自分が、恥ずかしくてたまらない。

それ以上に恥ずかしいの...

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