第126章 北条千雪が生命兆候を失う

ボディガードが「っ!」と息を呑み、もう一度北条千雪の腕を掴もうとした。だが彼女は素早く身を引き、さらに奥へ――闇の濃い場所へと退く。

捕まってたまるものか。

あの小さな庭のある家に、帰るんだ。

炎が勢いを増した、その瞬間。ボディガードが咄嗟に外へ跳び退く。

同時に、さらに大きな爆発音が炸裂した。

ドゴーーーンッ!

鼓膜を叩き潰すような轟音。熱波と破片が顔面へ叩きつけられる。

北条千雪は衝撃で容赦なく吹き飛ばされ、床へ叩きつけられた。背中が冷たい壁にぶつかり、激痛が一気に全身を攫っていく。

爆発の震動で病院全体がぐらりと揺れた。

鷹司京介はその音を聞いた瞬間、身体が硬直する。...

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