第139章 二人はなんと抱き合って一晩眠った

鷹司京介は、意識がふわふわと飛びかけている北条千雪を抱きかかえ、浴室から連れ出した。自分に散々弄ばれて、まぶたすらまともに開けられない彼女を見て――なぜだか胸の奥に溜まっていた苛立ちが、すうっと消えていく。空っぽだったところが、何かで満たされたみたいに。

ベッドへ下ろす。いつもなら、ここで部屋を出る。ここで眠ることなんて一度もなかった。けれど今夜は、ただ疲れていたのかもしれない。京介は掛け布団をめくってそのまま潜り込み、魔が差したように千雪の腰へ腕を回した。

温もりを感じた千雪は、反射で身を寄せる。京介の胸にぴたりと貼りついたところで、深く眠りへ落ちた。

その夜は、二人とも不思議なくら...

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