第147章 工期を確定する

吉村宏昌はしばらく図面を見つめ、慎重に考えたあとで言った。

「三日ください。その間に水道と電気の配線計画もまとめて確定させます。そこを先に固めておかないと、工期がズレますから」

背後で図面を一通り確認していた木下香織が、さらりと付け足す。

「建材のほうは、私にツテがあるの。紹介できるよ。環境に配慮したやつで、丈夫なもの。値段も、できるだけ下げさせる」

「それは助かります」吉村宏昌がうなずく。「費用も少し抑えられますね」

北条千雪は目の前の瓦礫を見つめ、それから手元の図面に視線を落とした。胸の奥に溜まり続けていた陰りが、風に撫でられて薄くなるような感覚がある。

彼女は吉村宏昌に向き...

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