第71章 篠原茉優、お前は死ね

篠原茉優はわざと怯えたふりをして自分の腕をぱんぱん叩き、声を張り上げた。

「助けて……千雪、落ち着いて……助けてぇ……!」

その叫びはすぐに周囲の注意を引いた。

北条千雪が茉優の喉元を鬼のように掴み、柵の下へ押し込もうとしている。

「た、助けて……京介を……早く呼んで……!」

千雪は歯を食いしばる。

まさか――あの大火事が事故なんかじゃなかったなんて。篠原茉優が人を使って火を放たせた。

全部、千雪のいちばん大切な姉を消し去り、鷹司京介を手に入れるために。

「殺してやる……篠原茉優。お前は死ぬべきだ!」

茉優の瞳に、ぬらりと邪悪な笑みが浮かぶ。

次の瞬間、拳が千雪の腰へ叩き...

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