第75章 彼女にそこまで残酷にするのか

北条千雪は禁閉室に四日間閉じ込められ、ようやく扉が開いた。

漆黒の部屋へ光が差し込んだ瞬間、目の奥がちりりと痛む。

顔を上げる。意識はふわふわと宙に浮いていて、目の前の光景が現実なのかどうかも判然としない。

この四日間、彼女は何度も何度も夢を見た。光を見る夢。外へ出られる夢。

それから――お姉ちゃんの夢。

お姉ちゃんは言った。もう少しだけ我慢して。そうしたら、迎えに来て連れていくから。

「出ろ!」

外から飛んだ命令に、北条千雪の瞳は焦点を失ったまま、耳も塞がれたみたいに何も届かない。ただ虚ろに、扉の向こうを見つめている。

「引きずり出せ」野原忍が部下に命じた。

男が中へ入り...

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