第79章 お姉ちゃん、あなたはついに迎えに来てくれた

北条千雪は産業団地で五日間も転がされ、ようやく傷口がかさぶたになった。

野原忍は手下に命じて彼女を引きずり出させた。虚ろな目をしているくせに、顔には恐怖の色が一切ない。

――まったく、信じられない。

ここであれだけ「しつけ」られた人間が、外へ出てまだ誰かを殴るだなんて。自分の看板に泥を塗る行為だ。

これまでここから出た連中は、連れ戻された時点で泣き喚いて土下座するのが当たり前だった。こんなふうに、何も感じていないみたいな顔をする奴など見たことがない。

「鉄柱に縛れ。ゆっくり削れ」

こいつが折れない? そんな馬鹿な話があるか。必ず従わせてみせる。

真上から照りつける日差しに、北条...

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