第82章 お前、頭がおかしいのか?

浅倉昭彦は小さく息を吐いた。

「俺が戻ってきたのは二か月前だ。その間に色々あってさ……今日ようやく、自由になれた」

浅倉昭彦は事故で撥ねられ、病院で半月以上も寝たきりだった。浅倉英明はその間も外部との連絡を一切断ち、身体が回復してからようやく自宅へ連れ戻した。

帰宅後も監視は続いた。通信機器は没収され、北条千雪のことを探るのも禁じられた。

それでも浅倉昭彦は手を尽くし、友人を通して北条千雪の近況を掴む。真夜中にこっそりここまで来たが、まさか鷹司恭一と鉢合わせるとは思わなかった。

鷹司恭一は苦い笑みを浮かべる。

「同じようなもんだ。……確かに、色々あった」

浅倉昭彦は彼を見つめ、...

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