第180章

レイフは両手をテーブルに叩きつけ、立ち上がった。その細身の体は、抑えきれない怒りで張り詰めている。

「戦いたいのか、甥っ子よ」彼は唸るように言った。その声は大広間に響き渡る。「ならばアオの流儀に従ってもらおう。世継ぎにふさわしいと思っているのか? まずは王子としての器があることを証明してみろ」

コラと私は同時に席を立ち、抗議の言葉が口をついて出た。「狂ってるわ」コラが鋭く言い放つ。「そんなこと、勝手に――」

「黙れ!」レイフが吠え、鋭い視線で彼女の言葉を遮った。彼が手を振ると、影から衛兵たちが歩み出てくる。揺らめく光の中で、彼らの武器が不吉な輝きを放っていた。「連れて行け」レイフはケイルを...

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