チャプター 188

闘技場の喧騒は、最初の試合が終わってもなお止むことのない轟音となって響き続けている。観衆が疲れる様子はなく、彼らの殺意は尽きることがないようだ。

眼下では次々と新たな戦いが繰り広げられている。ウェイクとケイルの戦いほど凄惨で重要なものはなかったが、どの試合も同じような熱狂的な興奮をもって迎えられていた。歓声が上がるたびに私の胃はきりきりと痛み、時間が経つにつれて不安が重くのしかかってくる。

私が観衆の尽きることのないエネルギーについて口にすると、コータは座席に深く背を預けた。こめかみにある金の鱗が、闘技場の薄暗く揺らめく光を捉えて輝く。彼はマグカップからゆっくりと一口飲んでから答えた。「闘...

ログインして続きを読む