チャプター 191

翌朝もまた、コータのおかげで常軌を逸した衣装が届けられた。今日の装いは黄金のシースドレスで、トルコ石の原石と銅貨をあしらったベルトで腰を絞っている。極めつけはヘッドドレスだ。これまでで最も馬鹿げた代物で、頭の周りに扇状に広がる精巧な光輪のような形をしており、望むと望まざるとにかかわらず人目を引くデザインになっている。

そして私は、断じてそんなことは望んでいない。それでも私は覚悟を決め、できる限り堂々とそれを身に纏う。ほっとしたことに、コーラは今日、波風を立てないことを選んだようだ。彼女はケリスが用意した紺色のドレスと金のケープを文句ひとつ言わずに着ている。だが、その左手にしっかりと嵌められた...

ログインして続きを読む