チャプター 205

私は地面に崩れ落ちた。足の力が抜け、自分が犯した罪の重さが一気にのしかかってくる。息は荒く切れ、溢れ出しそうな涙で視界が滲んだ。コウタの石化した姿が脳裏に焼き付いて離れない。見開かれた恐怖に満ちた目、最期の必死な抵抗のまま固まった手のねじれ。

胃が激しくねじれ、胆汁が喉元までせり上がる。こらえきれず、私は冷たい床に嘔吐してしまった。衝撃と嫌悪感で、全身の震えが止まらない。

私は後ずさりし、這うようにして彼から遠ざかる。私が彼を「変えてしまった」その成れの果てから。手足は震え、無理やり体を引きずるようにして部屋を移動する。ふと、指先が何か硬いものに触れた。見下ろすと、そこには法螺貝があった。...

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