チャプター 257

エラノラとライルを先に行かせ、私たちはそのすぐ後ろをついていく。居住区を出てから、二人ともほとんど口をきいていない。私はチラチラとコーラを見る。彼女は落ち着いて歩いているように見えるが、肩に力が入っていて、神経を張り詰めているのがわかる。

私? 私はこいつらをこれっぽっちも信用していない。けれど、彼らの力についてもっと学べる可能性が出てきた今……正直なところ、期待で涎が出そうなほどだ。

訓練室のドアにたどり着くと、ミオレが立ち止まり、手で合図をした。「こちらへ。どうやら運がよかったみたいね」

私はコーラと顔を見合わせてから、足を踏み入れた。

部屋は巨大で、がらんとしていた。床には爆発さ...

ログインして続きを読む