チャプター 315

部屋の天井を覆う珊瑚の格子細工から、朝の最初の日差しが差し込み、淡い壁を黄金色と薔薇色に染め上げている。胃がきりきりと締めつけられていなければ、それは美しく――穏やかですらあっただろう。

私は寝台の縁に腰掛け、ペトラがくれたシーシルクの薄衣をまとったまま、指の関節が白くなるほど強く縁を掴んでいる。静止した水の中で、私の髪が周囲に優しく漂う。最初の鐘が鳴ってから、私は身動きひとつしていない。

あの茶の味が、まだ喉の奥に残っている。

星の種。受胎促進剤。そして、催淫剤。

体に変化は感じない――だが、そう思い込もうとする思考は止まらない。肌は過敏になり、脈は速すぎ、感情は今にも弾け飛びそうな竪...

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