第七十一章

ウェイクと私は、しばらくの間、静寂の中で泳ぎ続けた。聞こえてくるのは、私たちの脇を通り抜ける穏やかな水流の音だけだ。隣にいる彼の存在は頼もしく、私の心を繋ぎ止めてくれる。だが、私の頭の中はまだ混乱していた。今朝の時点での人生と、今の私の人生があまりにもかけ離れてしまっているからだ。あらゆる意味で、私は取り返しのつかない変化を遂げてしまったのだ。

今、海は、かつて私が単なる海洋生物学者だった頃とは、まったく違ったものに感じられる。海面から眺めたり、モニター越しに観察したりするだけでは決して味わえない、強烈な「生」がここにはある。海が私を呼んでいる。私の血の中で唸りを上げ、胸の奥で鼓動しているの...

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