チャプター 9

予想外にビロードのように滑らかで、それでいて温かく、硬い。手を滑らせると微かに脈打ち、鋼鉄のような感触の上にシルクのような肌があることに驚嘆する。人魚は短く満足げに喉を鳴らし、その振動が水中を伝わって私の肌を心地よく痺れさせる。

私はゆっくりと彼を撫でる。触れるたびに脈打ち、大きく育っていく様子に魅了される。想像していたよりもずっと大きい。異質で奇妙だが、同時に……魅惑的だ。興味をそそられる。抗いがたい魅力がある。

気持ちいいのだろうか? 私は思う。痛くはないのだろうか?

私の心の声が聞こえたかのように、彼はじっと私を見つめる。その暗い瞳には、背筋がゾクッとするような激しい感情が宿ってい...

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