第11章

罵り終えるや否や、鈴木瑠梨はスマホを取り出し、その場で相葉栞里の口座にまとまった金額を送金した。

「栞里、これ先に使って。スタジオの初期費用も気にしなくていいから、全部あたしが出す! あんな男女にナメられてたまるもんですか!」

断られるのを恐れるように、鈴木瑠梨は頬をぷくっと膨らませる。

画面に表示された入金通知を見つめた相葉栞里は、じわりと目頭が熱くなった。

――まだ、心から自分を思ってくれる人はいる。

彼女は変に遠慮せず、その好意をまっすぐ受け取った。

そしてふっと微笑む。

「ありがとう、瑠梨。スタジオが軌道に乗ったら、利子つきで返すね」

「なに他人行儀なこと言ってんのよ...

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