第124章

氷上颯の顔色が、さっと変わった。

彼は相葉栞里を睨みつけ、口元に嘲るような冷笑を浮かべる。

「半分だと?」

椅子の背にもたれ、見下すような視線を投げた。

「相葉栞里。結局それが本音か。ずいぶん回りくどいことをして、最後は金目当てってわけだ」

相葉栞里は彼を見返す。まるで赤の他人を眺めるように、凪いだ目で。

「氷上颯。あなたのお金なんて、触りたくもない」

声は淡々としていた。

「でも、弁護士の言う通りよ。これは私が受け取るべきもの。どうして私が、あなたの過ちのツケを払わなきゃいけないの? 私の取り分を持っていって、不倫相手を養うなんて……冗談じゃない」

氷上颯は奥歯を噛みしめ...

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