第13章

「私、ふだんは仕事が立て込んでいてな。こういう細かなことは、家の者に任せきりだった」

五十嵐琉生は自分の手落ちをあっさり認めると、すぐにスマートフォンを取り出して電話をかけた。

「高村さん。病院まで来てくれ」

30分もしないうちに、人のよさそうな中年の女性が息を切らせて病室へ駆け込んできた。

「若様はご無事ですか」

額に汗をにじませた高村さんは、ベッドの上の五十嵐奏斗を見た途端、今にも泣き出しそうになる。

「熱はもう下がってる」

琉生は相葉栞里へ視線を向けた。

「こちらは相葉さんだ。今後は彼女に奏斗の世話を任せる。生活習慣や気をつけることを、全部きちんと引き継いでくれ」

高...

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