第135章

氷上の大奥様は歯ぎしりし、あらゆる罪を当然のように相葉栞里の頭にかぶせた。

氷上颯は母の理不尽なわめき声を聞きながら、こめかみがずきずきと脈打つ。

「母さん、少しは筋を通してくれ」

氷上颯は怒りを押し殺し、声を低く落とした。

「監視カメラに全部映ってる。辰也が自分で園の裏口から出た。自分から五十嵐奏斗を連れて行った。相葉栞里さんは最初から最後まで姿すら見せてない。彼女は関係ない」

氷上の大奥様が固まった。

信じられないものを見るように、息子を見つめる。

「……あの女をかばうの?」

指先が震えるほど怒りを滲ませた。

「辰也はあなたの実の息子よ! 今どこでどうしてるかも分からな...

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