第138章

分厚い鉄扉が、恐ろしい外力で吹っ飛んだ。

重い扉がコンクリートに叩きつけられ、ぶわっと粉塵が舞い上がる。部屋そのものが、ぐらりと震えた気がした。

ハゲ頭の男が状況を飲み込むより早く、ひとつの影が、凄まじい殺気をまとって突っ込んでくる。

五十嵐琉生だった。

黒いシャツに、襟元はわずかに開いている。

長い脚が一閃し、蹴りがハゲ頭の胸を正面から貫いた。

ぱきり、と骨の折れる乾いた音が、はっきり聞こえた。

男は宙を舞い、壁に叩きつけられる。ぶはっと血を吐き、そのまま意識を失う。

五十嵐琉生の背後から、次々と人影が雪崩れ込んできた。

十秒も経たないうちに、残りの三人は腕を捻り上げ...

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