第147章

相葉栞里が、ここまで言い切るとは思っていなかった。

「ちがう!」

氷上辰也は瞬く間に目尻を赤くし、プライドを粉々に砕かれた。

「違うかどうかなんて、もうどうでもいいわ」

相葉栞里は視線を引き、声色ひとつ変えない。

「氷上辰也。私はもう、あなたの母親じゃない。これから先、あなたが生きようが死のうが、私には一切関係ない」

氷上辰也は呆然と、相葉栞里の冷え切った横顔を見つめた。

胸の奥へ、悔しさと恐怖が一気に押し寄せる。

涙が堰を切って溢れた。辰也は乱暴に頬を拭い、喉が裂けるほど叫ぶ。

「もういい! いらない! ぼく、加奈おばさんのところ行く! 加奈おばさんのほうが、おまえより1...

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